オメガ3の効能と効果をご紹介

オメガ3の効果・効能を詳しく紹介!

オメガ3脂肪酸とは?

オメガ3とは不飽和脂肪酸の一種で、人間には作ることのできない必須脂肪酸です。

 

サケ・サバ・イワシなどの小魚に多く含まれていて、こういった魚を多く食べるイヌイットは、ガンや自己免疫性疾患にかかる人はほとんどいないそうです。

 

今、なぜオメガ3が注目されているかというと、関節炎やアトピーや喘息、はたまたガンに至るまで、「炎症」が関係している多くの病気が起こるのは、オメガ3が不足しているからだと推測されているからなんです。

 

オメガ6を大量に摂取し、オメガ3が不足することによって、「炎症作用」のバランスがくずれているのが一番の問題という見解もよく聞かれます。

 

もともと日本人は魚を多く食べていたので、こういった疾患にかかりづらかったのでしょうが、戦後の食生活の急変によってオメガ3が不足し、様々な疾患の急増につながったと考えられます。

 

ほかにも、オメガ3は幼児の神経・脳の機能の発達に不可欠であったり、細胞の外側をとりまく脂肪層に直接吸収されて、細胞のクッション・バリアーにもなります。

 

欧米ではサプリメントとして非常に人気があり、ビタミン・ミネラル・オメガ3というのが人気トップ3のサプリメントです。アメリカの近年の調査ではオメガ3は人気ナンバーワンサプリになっています。

 

オメガ3の具体的な効果・効能

アレルギー(アトピー花粉症喘息

 

アトピー性皮膚炎患者に対してω-6脂肪酸(主としてリノール酸)の含有量の低い食事を与えたところアトピーに改善効果が認められた(ウィキペディアより引用)。

 

オメガ6脂肪酸はコーン油、サフラワー油、大豆油など、普通よく使っている植物性の油に含まれていて、人間には必要な脂肪酸(必須脂肪酸)なのですが、先進国ではオメガ6が過剰摂取になり、オメガ3が不足するという図式になっています。

 

それで、オメガ6は必要な脂肪酸なのですが、体の中での役割として炎症を起こす側の物質なので、過剰になってしまうと過炎症になり炎症性の疾患につながってしまいます。

 

よってアトピーの改善には栄養面からできるアプローチとして、オメガ6を減らしオメガ3を増やしバランスをとることで改善効果が期待できます。

 

ちなみに、喘息患者に1年間魚油(オメガ3たっぷり)を与え続けたところ、魚油を摂らなかったグループと比較して、肺機能が23%回復したという結果もあります。

 

自己免疫疾患潰瘍性大腸炎関節リウマチ

 

反応する抗体がアレルギーとは異なりますが(アレルギーは外部・自己免疫疾患は自分の体)、自己免疫疾患もアレルギーと発症機序は同じです。

 

アレルギーに効果があるのなら、当然自己免疫疾患にも効果が期待できます。

 

心臓病心不全心筋梗塞

 

心臓病の死亡率は世界各国で異なりますが、他の先進国に比べて南欧や日本では死亡率が低くなっています。健康食として世界で注目を集めている地中海式食事と日本食の地域であり、死亡率の低さは魚(オメガ3脂肪酸)を多く食べるなどの食生活が一因といわれています。

 

脳血管障害(脳梗塞)

 

ガン大腸がん肝臓がん肺がん前立腺がん乳がん胃がん

 

必須脂肪酸が悪性細胞の働きを阻害し、ガンの発達を遅らせる

 

生活習慣病糖尿病高血圧脂質異常症

 

オメガ3は血管がボロボロにならないように予防する効果がある

 

認知症

 

最新の研究でオメガ3系脂肪酸が持つアルツハイマー病予防効果が明らかに

 

そのほか、炎症性腸疾患、血圧低下、PMSなどに効果が期待できる。
               (「医者に頼るか、サプリメントで治すか」より引用)

 

ダイエット

 

最近の研究で、脂肪燃焼作用があり脂肪細胞の増大を防ぐことが明らかになったそうです。

 

オメガ3の効果効能まとめ

 

このように様々な病気の事を調べていると共通していることが3つあります。

 

  1. ほとんどの病気の原因がわかっていないこと
  2. ほとんどの病気が戦後に急増したこと
  3. ほとんどの病気が食の西洋化が問題ということ

 

ウィキペディアなどを見て頂ければわかりますが、病気の原因はほとんどわかっていません。

 

そして、ほとんどの病気が戦後に急増し、ほとんどの病気が食の西洋化を問題にしています。

 

あれ?なんかおかしくないですか?

 

こうして3つを並べてみると、なんとなく病気の原因がわかってくる気がしませんか?

 

そうです。現代人が侵されている病気のほとんどは食の西洋化が根本にあると言えそうなのです。

 

しかし、決して医者はそれが一番の原因とは言いません(最近では「薬を飲みながら食べ物も変えていきましょう」となんとなくほのめかすことはありますが)。

 

医者がすることと言えば、病気によって出てきた症状をひたすら抑えることだけで、根本的な病気の原因の解決には興味がないようにすら見えます。

 

(まあ、病気を治しちゃったら医者は商売あがったりになってしまうので、病気を治す気がないのかも知れませんが・・)

 

今、ボソッと言ったことはかなり大事です。

 

ということで、良くも悪くも日本の先を行くアメリカではこういったことの理解も進んでいるために、肉の栄養じゃなくて魚の栄養が欲しいということで「オメガ3」のサプリが大人気なのです。

 

もちろん添加物・農薬・遺伝子組み換え食品などの問題も無視はできませんが、オメガ3の摂取(オメガ6を減らす)というのは、健康に与える影響がとても大きいのではないかと僕は考えています。

 

オメガ3まとめ

 

魚を食べなくなったこと(オメガ3が減り)、肉や油物を食べることが多くなったことで(オメガ6が増えた)、これら脂肪酸が起こす反応「炎症」のバランスが失われています。

 

それによって、炎症由来の疾患(ほとんどの病気の原因という人もいます)である、アレルギーや自己免疫疾患や生活習慣病やがんが現代社会では激増しています。

 

ですから、魚(DHAやEPAなどのオメガ3が豊富)(できれば生で)を食べなくてはなりませんし、魚を食べられない人は亜麻仁油やエゴマ油(αリノレン酸というオメガ3が豊富)、もしくはオメガ3サプリなどで補うべきでしょう。

 

http://goo.gl/ysPSvg

 

厚生労働省は、心筋梗塞や脳梗塞などの生活習慣病を防ぐために「日本人の食事摂取基準」を設定し、この中でω-3系脂肪酸の摂取目標量を定めました。年齢や性別で目標量は異なりますが、1日2〜3g以上を摂取目標としています。

 

魚に換算すると、ニシン(生)1尾、マイワシ(丸干し)5尾、サバ(生)2切れ、ホンマグロ(鮨ねた)9貫など、かなりの量です。さらにω-3系脂肪酸は非常に酸化しやすいため、新鮮な魚を食べることが大切です。HDLコレステロールが低い人や中性脂肪が高い人には、EPA製剤や魚油のサプリメント摂取をお勧めします。

 

αリノレン酸は体内でDHAやEPAに変換されると言われますが、10〜15%ほどしか変換されないそうです。

 

できるなら動物由来(魚)・植物由来の両方のオメガ3を摂取したいですね。

 

目指せ、イヌイット!

 

<参考文献>
医者に頼るか、サプリメントで治すか ISBN4873662362
サプリメント健康バイブル ISBN9784091031297
サプリメント辞典 ISBN9784822232924
ナチュラルメディシン・データベース 健康食品・サプリメントのすべて ISBN9784810331639